月別: 2018年2月

ちょっと待って!「いい病院」で評判の大病院、なんで受診するの?

皆さん、風邪をひいたときにどこの病院に行きますか?
多くの方は、近くのかかりつけの病院、いわゆる「街(町)のお医者さん」(開業医)ですよね。
風邪の原因を調べてもらい、風邪以外の危険因子の検索や治療、投薬をしてもらいます。小さいころからお世話になっている先生や、または近所で評判の開業医は安心して身をゆだねることができますね。最近はインフルエンザも大流行していることから、病院にかかった方も多いと思います。私も「風邪かなぁ」と思ったときは、先ほどのように近くの病院に行くことが多いんです。もちろん、近所では「いい評判」の開業医です。

それではここで質問です。健康診断で「肺に怪しい影があります。大きい病院で検査して下さい。」と言われたら、皆さんどうしますか?

大抵の方は、健康診断の先生が紹介してくれる総合病院や市民病院などの大きな病院に行きますよね。というか、医療知識がない場合、言われたように紹介された病院に行くと思います。そして、大きな病院で精密検査をすると「肺に悪性腫瘍が見つかりました。幸いにも、早期のがんです。手術しましょう」と先生…

(えぇー!ちょ、ちょっと待って、急にそんなこと言われてもーーー(心の叫び))

最近は、セカンドオピニオンも浸透し、なにも検査を受けた病院で手術をすることはありません。ここはひとまず家族に相談しましょう。

おじいちゃん「そこの病院は、昔から評判がいいから、そこで手術したほうがいい」

お母さん「近所の情報通の佐藤さん(仮)は、あそこの病院は最近評判が悪いって言ってたわよ」

わたし「え!どっちなの、どうしたらいいのぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」

なんて展開になるかもしれませんね。

実際に、私も同じような経験があるんです。母が十二指腸に悪性腫瘍ができたときに、外科手術(腹腔鏡手術)を受診病院から勧められました。調べると、十二指腸に悪性腫瘍(癌)ができることは珍しく、そして他の消化管とくらべ十二指腸は腸管の壁が薄く、膵臓や総胆管が連結している場所で治療が難しいそうです。

近年、消化器にできた腫瘍はESDという術式で切除できる症例が多くなってきました。ESDとは、内視鏡(鼻や口、または肛門から入れる医療用の細長いカメラ、胃カメラなど)を使って、消化管内にできた腫瘍やポリープを切除する術式です。外科手術に比べると、入院期間も短く、お腹を切る必要がありませんので体への負担も軽減できます。

しかし、内視鏡って本当に難しいんです。頭がいい医者でも、センスがないとてんでダメなんです。なので、十二指腸のESDはリスクが高く、大学病院でも外科手術を選択するところが多いみたいです。

私の母が手術を進められた病院も近所で評判がよかったんです。

・病院の職員はみんな優しい
・病気がすぐに治った

確かに聞こえはいいです。だけど、皆さん思い出して下さい。冒頭でも言った風邪をひいた時の話。あなたは、どんな病院(開業医)に行きますか?

それは、評判がいい「お医者さん」のところですよね。

大病院になると、医者がずっと同じ病院にいることは多くはありません。つまり転勤があります。なので、風評があてにならないことが多いんです。なので、特に技術が必要となる治療法は、

評判のいい病院ではなく、「評判のいい医者」「信頼できる医者」がいる病院

を選ぶ必要があります。

幸いにも、私は医療従事者でしたので信頼できる消化器内科医を知っていました。その医者がいる病院にセカンドオピニオンで母を紹介しておらい、腫瘍をESDで完全除去してもらいました。

ちょっと待って!「いい病院」で評判の大病院、受診する際は慎重に決めましょう。ちなみに、それは病院だけでなく「薬局」も同じです。薬をもらうだけでどこでも同じでしょ?と思いがちですが、薬剤師さんの質によって全然違います。私のかかりつけ薬局のお気に入りの薬剤師さんは午前しかいないので、急ぎでない薬の際は、処方箋をもらった翌日の午前中に薬をもらうようにしています。彼女は子供が小さいので、http://薬剤師求人午前.comというサイトで転職してきたそうです。お子さんが大きくなったらフルタイムで働くそうなので、それまではそんな感じで薬ももらいにいくつもりです。